この記事はバイオリンを演奏して生計を立てている、とあるバイオリニスト(@violin18media)が自身の経験談を元に、出演者の立場からクラシックコンサートの観賞マナーを解説します。
この記事を読むことで
という方の疑問が解決します。
Contents
クラシックコンサートの鑑賞マナー9選
携帯電話の電源は切りましょう
これは絶対です!実は携帯電話の鳴る音は演奏している出演者にも聴こえてしまいます。演奏の妨げや、鑑賞のお客様の妨げになってしまいますので、必ずOFFにしましょう!バイブの音でもコンサートホールでは響きますので、マナーモードではなく、機内モードか電源オフにしましょう!他にも音が出るアラーム付き腕時計などにも要注意です。
拍手は指揮棒がおりてから
クラシックの演奏会では、1曲の中でいくつかの楽章に分かれているものがあります。途中で盛り上がって終わるなどして、拍手をしたくなることもあると思いますが、一般的には1曲すべて演奏し終えて、指揮者が指揮棒を下におろした時に拍手をするのがマナーです。素晴らしい演奏だと、「ブラボー」なども1番に言いたくなる気持ちもわかりますが、ホールに響く余韻を楽しんでから賛辞のブラボーを送りましょう!
飲食はロビーで
コンサートホールでの飲食は禁止です。喉が渇いた時なども一旦ロビーに出てから飲むようにしましょう!
ドレスコード無し!服装は普段着でOK
と考える方は多いようですが、実は服装は普段着で大丈夫です!
サンダルやヨレヨレのジーパンなどは流石に控えた方が無難かとは思いますが、本当にTシャツにスニーカーなど気軽に来ていただいてokです!
でもおしゃれしてきてくださるのも客席から見えています。舞台からは意外とよく見えていて「あのお客さんオシャレしてきてくれたんだなぁ」とか「お着物お召しだなぁ」など気づくこともあり、それも演奏者として嬉しいので、お好きな格好で来ていただけるのが1番です!
演奏中の物音には要注意
コンサートホールは少しの物音でもとても響きます。例えばせきやくしゃみ。やむをえず演奏中に出てしまいそうになるときはハンカチやタオルを用意して抑えましょう。また、プログラムをめくる音や落とす音、飴の袋をあける音などもよく聞こえてしまいます。演奏していても「あ、あちらの席で飴をあけたな」というのがわかるほど。
おしゃべりはヒソヒソ話でも聞こえますので絶対に厳禁です。演奏会の感想は終演後に楽しみましょう!
座席の背もたれに背中をつけましょう
これは意外と盲点だったりするのですが、客席の作りなどによっては、前の座席の人が体を乗り出して鑑賞していることによって、後ろの人が全く見えなくなったりします。特に2F、3F席の場合に起こることが多いです。演奏中は座席の背もたれに背中をつけて身を乗り出さず鑑賞しましょう。
撮影録音録画は絶対禁止
演奏中にカメラで撮影すること、ボイスレコーダーやスマートフォンで録音・録画をすることは禁止されています。カメラで撮影している人を見かけた場合は、オフィシャルで撮影されているプロの方ですので、一般の方の撮影は控えましょう。
たまに「開演前はok!」や、「今この時間だけok!」というコーナーが設けられることがあります(ゲーム音楽やポップスコンサートなどに多い)。その時は指示に従って、遠慮なくバシバシ撮影しましょう!
途中入場は曲間で
演奏会開演時刻に遅刻してしまった場合、「早く聴きたい!」と思って演奏中にホールのドアを開けるのはNGです!(恐らくホールの人に止められるとは思いますが…)
やむをえず遅刻してしまったときは、そのとき演奏中の曲目が終わるまでロビーで待ち演奏が終わったら入場するようにしましょう。大抵はホールのスタッフが「いまご入場いただけます」などと誘導してくれるので従いましょう。
補聴器の装着確認
補聴器がきちんと耳の穴に入っていないと、隙間から音が漏れてハウリングすることがあります。以前、演奏会中にこのハウリング音がずっと鳴っていることもありました。ご本人は気付きにくいことが多いですので、同伴した方は一緒に確認できるといいですね。
クラシックコンサート観賞マナーまとめ
ここまでいろいろと書いてきましたが、上記9点を気をつけつつ、リラックスして演奏会楽しんできてくださいね!
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