上達練習方法

楽器練習のやる気を上げる5つの方法|やる気スイッチをオンにできる

この記事はバイオリンを演奏して生計を立てている、とあるバイオリニスト(@violin18media)が自身の経験談を元に作成したものです。

楽器の練習ってなかなか続かないですよね。今日はやろうと思ってもできない理由を探してしまって結局しなかったり、楽器をあけるまで時間がかかってしまったり。

楽器の練習、レッスンの日や本番が近づいてくるのになかなかやる気がでないんだよなぁ。何かやる気スイッチをオンにできる良い方法があったら具体的に教えてほしい!

そういった方のためにやる気を上げる方法を伝授いたします。

やる気を上げる5つの方法

筆者はバイオリンを弾いて生計を立てています。そこに至るまでには一日中バイオリンを弾き続ける訓練の日々でした。なぜやる気を上げてそのような練習が可能だったかというと以下の方法を実践したからです。

  1. 楽器ケースをあけるだけでOKという小さい目標
  2. ルーティーン化してしまう
  3. 本を読む、YouTubeをみる
  4. やる気スイッチを作る
  5. 時間区切りで成功目標を立てる

一つずつ詳しく解説していきます。

楽器ケースをあけるだけでOKという小さい目標

何年も楽器を練習していると、どんなに好きな楽器でも

あー楽器弾かなきゃなぁ

と思っていても、楽器ケースをあけるだけでも億劫になり、またバイオリンの場合「ケースあけて松脂を塗って、肩当てを付けて、調弦して・・・・」と想像するだけで嫌になったりもします。

この方法ではそういった楽器ケースをあけて演奏するまでの準備を全く考えず、ただ楽器ケースをあけるだけでOK!と自分に思い込ませるのがポイントです。

何年も楽器を弾いていると楽器ケースをあけるだけでokと心の底から思っていても、いざケースをあけるとなんとなく弾きたくなってしまうのです。もしケースをあけてもそれでも弾く気が起きなければそれはそれでok

とにかく朝起きたらまず一番にカーテンをあける感覚で、「弾かなくて良いから楽器ケースもあける!」と思うのが非常に大切です。

ルーティーン化してしまう

これは先ほどの楽器ケースをあけるだけでokに比べると少し難易度は上がるかもしれませんが、楽器を弾くという作業を歯を磨くという作業のようにルーティーン化してしまう方法です。

ルーティーン化する方法としては

朝起きたらまず楽器を弾く以外何もしない

というのを徹底することです。朝起きてご飯も食べず歯も磨かず顔も洗わず、とにかく楽器を一番に触るというのを徹底します。(どうしても気持ち悪くてできない人は歯だけ磨くなども良いと思います!)

そうすると段々、起きてすぐ楽器を触らないと違和感が出るようになってきます。つまり起きて楽器を触ることがあなたにとって当たり前というように、ルーティーン化されていきます。

そしてこれは一度決めたら必ず実行すると自分の中で決めることです。

今日はちょっとお腹が空いているから先にご飯を食べてから・・・

などと言って実行しない日を作ってはいけません。なぜならこれでご飯を先に食べると、「じゃあコーヒーも飲んで・・・」とずるずる時間だけが経ってしまいます。

やらない理由はいくらでも探せてしまいますので、まずはやらない理由を考える前に行動して、ルーティーン化することが大切です。

本を読む、YouTubeをみる

どうしてもやる気が出ない時は本を読んだり、YouTubeを見るのも一つの手です。

この時必ず守って欲しいのは

本を読んだ後必ず弾く、YouTubeを見た後必ず弾く

と心に決めて、読み(見)始めることです。そして本の場合はモチベーションが上がるような楽器に関することやマインドに関する本が良いです。

YouTubeを見る場合には「こうなりたい!こう弾きたい!」と思える尊敬する演奏家の映像を見るのが良いです。

最近では神奈川フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターである崎谷直人さんがYouTubeでバイオリンに関する質問に幅広く答えてらっしゃったりします。そういったチャンネルのように、知識を身に付けるようなYouTubeを見るようにしてください。

Naoto SAKIYAチャンネル

そしてここでもう一つ大切なのがタイマーをセットして本やYouTubeを始めるということです。

タイマーは必ず50分にセットし、タイマーがなったらすぐに楽器を弾き始めます。これを必ず守ってください。

ですので、本を読んだりYouTubeを見る時にはまず始める時に「これが終わったら必ず楽器を弾く」と心に決めて50分のタイマーをセットして始めます。そしてタイマーがなったら必ず楽器を弾くのです。

やる気スイッチを作る

やる気スイッチ入らないなぁー

と思っていませんか?実はやる気スイッチは自然と入る物ではなく、自分で作らないといけないのです。

やる気スイッチは自分の習慣から見つけることができます。

例えば

・コーヒーをやる気スイッチにする
・お皿洗いをやる気スイッチにする
・犬の散歩をやる気スイッチにする
・朝ごはんをやる気スイッチにする
・部屋の掃除をやる気スイッチにする
・着替えをやる気スイッチにする
・歯磨きをやる気スイッチにする

と言った具合に自分で好きなようにやる気スイッチを決めます。そしてやる気スイッチを決めたら、その事柄が終わったら必ず楽器を弾くという習慣付けをします。最初の1週間は苦しい時もあるかもしれませんが、段々と慣れてくると当たり前になってきます。

ここでやる気スイッチ選出に大事なことは

・終わりがあることをやる気スイッチにする

・毎日行っている行為をやる気スイッチにする

という点に注意してください。

終わりがあることをやる気スイッチにする

もしYouTubeや漫画、アニメをやる気スイッチにしてしまうと、延々と見続けてしまいますよね。そういった事柄はやる気スイッチに認定してはいけません。もしどうしても見たい場合は方法3で紹介したように50分タイマーをセットするようにしましょう。

毎日行っている行為をやる気スイッチにする

また、毎日行っている行為でないとやる気スイッチにしてはいけません。毎日行っていないことに決めてしまうと、まずそれを習慣化する必要性が出てきてしまうからです。

自分にあったやる気スイッチを設定して実行してみましょう!

時間区切りで成功目標を立てる

最後は練習中のやる気継続術です。ポイントは時間で区切りつつ練習し、目標は時間ではなく成果で考えるということです。

具体的な例で見ていきましょう。

よし!今から1時間半練習するぞ!
25分+5分休憩を3セットでこのパッセージを音楽的に弾けるようにするぞ

違いがお分かりいただけたでしょうか?

悪い例では漠然とした時間だけを設定して、何を達成するか考えていません。これでは1時間経ったかなぁということばかりに気を取られてしまい、1時間経ったらやった気になってしまいます。そうすることで、1時間経った後「もう今日は練習したしいっか!」となる訳です。

良い例の良い点は、まず時間を目標にしていないこと。時間ではなく「このパッセージを弾けるようにする」という目標なのが良い点です。

また25分+5分休憩を3セットという時間も指定することでパッセージが弾けるようにならないから何時間も同じ練習をしてしまうということを避け、決められた時間の中でそのパッセージを弾くにはどのような練習をすれば良いかという工夫も施すようになります。

また25分弾いて5分休憩するという組み合わせは人間が集中力を途切れさせることのない、無理のない時間の範囲ですからそれもまた良い点です。休憩をしっかりと挟んでいくこともリフレッシュには欠かせません

もし25分弾いて5分休憩を3セットやって見て、25分が早すぎるなぁと思った方は、5分ずつ延ばすようにしてみてください。またできれば3セットの合計が1時間半になるのが好ましいですので、延ばした場合もおよそ1時間半になるように、2・3セット目の時間や休憩を調整するなどしてみてください。弾く時間が長い方が良い方は42分+6分休憩+42分でもおよそ1時間半になりますのでそのように調整してみてください。

 

やる気を上げる5つの方法まとめ

やる気を上げる方法はたくさんありますが、今回は私にとって効果のあった5つの方法をご紹介しました。全部は実践できなくても、ご自身にあったやる気アップ術を見つけてぜひ実践してみてくださいね!

やる気を上げて楽器も一気に上達!頑張りましょう

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