この記事はバイオリンを演奏して生計を立てている、とあるバイオリニスト(@violin18media)が自身の経験談を元にビオラケースを機内持ち込みする方法を紹介しています。
という方の疑問に、この裏技を使って何十往復もヴィオラを持って国内を飛んだことのあるプロバイオリニストがお答えします。
Contents
機内持ち込みできるビオラケースは存在するのか?
まず国内の大手航空会社ではビオラの場合1万円の楽器席を購入しなければ搭乗できないことになっています。なぜなら、ビオラのケースで現在販売されているもので機内持ち込みが可能なケースが売っていないからです。私の印象だと国際線よりも国内線のほうが断然サイズに厳しいです。
機内持ち込みには規定のサイズがあり、バイオリンは小さいケースだとサイズ内におさまるのですが、ヴィオラはおさまるケースがありません。
3辺の合計が115cm以内(幅55cm×高さ40cm×奥行25cm以内)(座席数100席以上の飛行機)
ビオラを機内持ち込みできる方法
えっじゃあ「持ち込めるケースを買う」って言われても売ってないなら買えないよと思ったあなた。実はおさまらないケースでも1万円の楽器席を買わずに通れるのです!
現に私は下記の方法を使って何十往復もビオラを持って国内飛んでおりますが、未だ支払いを求められたことはありません。
手順1:機内持ち込みできるビオラケースを買う
まずこちらのビオラ界最小のケースGAWAを購入します。
調べてみましたがamazonでは売っていないようです。
恐らく、東洋のケースでもいけるとは思うのですが、GAWAの方が素材感のおかげか?小さく見えます。東洋にする場合は白などの膨張色はやめておいたほうが無難です。
手順2:チェックインカウンター
そしてこのケースで堂々とチェックインカウンターに向かいます。スタッフから
などと聞かれると思いますので(聞かれなかったら自分から申告しましょう!)
と言いましょう!ここめちゃめちゃ重要です。
この青い札というのがこちら↓
実は免罪符のようなものになりまして、一度手に入れると基本的にずっと機内持ち込みできてしまう魔法の札になります。この札の緑の物がありますが、緑は「1席分の座席を買いました」という目印ですので、緑では無料機内持ち込みはできません。
札は楽器ケースの持ち手のところにつけることがほとんどです。
恐らく最初は楽器のサイズを測られるとおもいますが、このGAWAのケースだと測られても青い札はもらえます。
なぜこの方法でビオラケースを機内持ち込みできるのか?
実は上記で紹介したGAWAのビオラケースの場合、超絶厳格にプロが測った場合に数cm程はみ出るという程度の誤差程度のオーバーなのです。ですので、空港のスタッフが測った時も実際規定以内のサイズになることがほとんどです。なぜならケースのカーブが多く、厳密に測ることが困難なためです。
もしもそれでもサイズオーバーと言われたら、本来オーバーしているのは確かですから、諦めて預けるなり1万円払うなりいたしましょう。
ちなみにこの魔法の青い札は次乗るときまで付けたままにしておいて、次の搭乗のときには
と聞くとサイズを測らずにすぐ付け替えてもらえます。
記載の情報は筆者の経験談に基づくものです。必ずしも各社の機内持ち込みを保証するものではありません。ホームページ記載の情報も変更される場合がありますので、フライトの際は最新の情報をチェックして、こちらの裏技は個人の責任でご使用ください。