この記事はバイオリンを演奏して生計を立てている、とあるバイオリニスト(@violin18media)が自身の経験談を元に作成したものです。
という方向けの記事です。この記事を読むことで各松脂のメリット・デメリットがわかり、あなたにぴったりの松脂を見つけることができます。
このバイオリンの松脂おすすめランキングは20年以上バイオリンを弾いてきた筆者が総合的に考えて、独断と偏見で決めたランキングです。
決して「この松脂は良い」「この松脂は悪い」というものではなく、あくまで私の好みに一番フィットしたランキングとしてご理解いただきます様よろしくお願いいたします。
1位:ピエール・ギヨーム 松脂
ベルギーの弓の名匠「ピエール・ギヨーム」が開発。極めて均整の取れた松脂。
程よい粘度、弾きやすさ、音質の美しさを併せ持つギヨームの松脂。弓のクオリティもとても高いですが、松脂もとても使い勝手がよく、お気に入りの奏者も多い商品です。
私もこれを愛用しています。以前は木の箱でとても可愛かったのですが、今はアルミケースになってしまったため、私としては木の方が好きだったなぁと思っています。
しかし松脂だけのクオリティとしてはかなりの高クオリティなので、まだ使ったことがない方はぜひ使ってみてください!絶対に音と弾きやすさが変わります。
2位:アルシェ 松脂
国内屈指の弓メーカー、アルシェが手掛ける松脂。品質の高さと音色の美しさで人気です。
こちらの「Alto」は、付きがとても早く、滑らかな弾き心地で、暖かく芯のある音色を生みます。「Alto」という商品名ですがヴァイオリンにもチェロにも使うことができます。
私は1位のギヨームの方が私の楽器と弓に合ったので好きですが、アルシェも熱狂的ファンが多い松脂で、有名奏者が数多く愛用しています。ギヨームの松脂が少し軽いかな?と思った方はアルシェも試されると良いかもしれません。
3位:ベルナルデル BERNARDEL 松脂
定番中の定番と言われる松脂。初心者の方がよく使われている、ミラン黒猫 松脂からステップアップする時に使われてもとても音がよくなり、も弾きやすさも変わるためおすすめです。
お値段もお手頃な上に夏場でもべとつかずサラッとした使用感が特徴で、日本での使用率が一番多いとも言われています。引っかかりは弱めですが、吸い付きがよく、よい音を生み出してくれるため、初心者だけでなくプロでも愛用者はいます。
ランキング外の松脂はどうなの?
と思うかたも多いかもしれません。一般的に良く売られている以下の松脂は私なら買いません。
- ドミナント DOMINANT
- Liebenzeller Gold II
- 黒猫 ダーク
- Bogaro & Clemente
なぜなら値段とクオリティがあまり比例していない商品だと考えるからです。
せっかく買うなら、できるだけ安いもの!という方はベルナルデル、クオリティを求める方はギヨームかアルシェをおすすめします。
特に最後に買いたBogaro & Clementeは見た目こそ可愛いものの、見た目のケースにかなりお金がかかっています。プレゼントや置物としては可愛いですが、演奏するための松脂としてはあまりおすすめしません。
おすすめバイオリン松脂まとめ
松脂選びって難しいですが、変えるだけで音も弾きやすさ変わって面白いですよね。