この記事はバイオリンを演奏して生計を立てている、とあるバイオリニスト(@violin18media)が自身の経験談を元に作成したものです。
といった疑問に、実際に楽譜サイトで販売してみたプロバイオリニストがお答えしていきます。
Contents
楽譜販売できるサイトは?
どちらも、JASRAC/Nextone管理楽曲を楽譜にした場合に発生する著作料を代わりに支払ってくれます。
ほかには新しいサイトで、ココロはミュージシャンというサイトがあります。こちらも一般投稿できますが、アーティスト申請の際に楽譜のサンプル提出が必要です。
2020年3月31日までに登録すればなんと収益率90%!
新しいサイトのため、振込形態などは明かされておりませんが、すでに1作品でも持っているかたは登録しておく価値アリです!
mucomeとPiascoreの違い
実際に利用してみた2サイトの違いを比較してみました。
mucome | Piascore | |
クラシック曲販売手数料 | 30% | 10%(50%) ( )内アプリ購入 |
JASRAC管理楽曲販売手数料 | 40% | 20%(60%) ( )内アプリ購入 |
振込手数料 | -168円 ※条件次第で無料 |
-350円 |
投稿しやすさ | 〇 | ◎ |
運営対応 | ◎ | 〇 |
許諾の代理申請 | × | 〇 |
楽譜の販売手数料比較
どちらもJASRAC/NexToneへ支払う著作権料を肩代わりしてもらうため、販売手数料がかかります。販売手数料は販売した金額から1曲ごとに引かれます。
例えば550円で楽曲を販売した場合・・・
mucome | Piascore | Piascoreアプリ購入 | |
クラシック楽曲の利益 | 385円 | 495円 | 275円 |
JASRAC管理楽曲の利益 | 330円 | 440円 | 220円 |
一見するとPiascoreの方がお得ですが、アプリ購入されてしまうと急に収益が下がります。
しかし私は1か月ほどPiascoreで配信してきてアプリ購入はされたことがありませんので、収益的に考えるとPiascoreの方がお得かなと思います。
収益の振込手数料
振り込んでもらう際にどちらも振込手数料がかかります。
mucomeは168円、Piascoreは350円ですので、これだけ見るとmucomeの方がお得です。しかも、実はmucomeは下記の条件を満たすと販売手数料が無料になります!
- 振込日の前日からさかのぼり過去3か月以内に作品を投稿している場合
- お振込み一回の金額が、一万円以上の場合
3か月に1回は投稿する方でしたら、なおさらmucomeの方がお得です。
なお、Piascoreは5,000円以上にならないと振込申請できないため、5,000円以上売れる自信がない最初のころはmucomeの方がよさそうです。
楽譜の投稿しやすさ
どちらのサイトも投稿しやすいのですが、PiascoreはJASRAC/NexToneの管理番号を入力するだけで、作曲者やアーティスト名などを自動で入れてくれる機能がとても便利です。
またPiascoreは一度楽譜ファイルを投稿すると自動的にサンプル画像を作ってくれるのですが、mucomeはサンプル画像用にもう一度アップロードしなければいけないのが手間だなと感じました。
投稿しやすさは人によって相性もあると思いますが、私はPiascoreの方が使いやすいと思いました。
運営対応
どちらもお問い合わせをすると丁寧な対応で返してくれるのですが、個人的な感想だとmucomeの方が親切で親身になって相談にのってくださったように思いました。
Piascoreは慣れている中上級者の人には良いと思うのですが、出版社への対応などに困ったときにmucomeだと丁寧に教えてもらうことができました。
許諾の代理申請
これはPiascoreならではのサービスなのですが大変便利なサービスです。無料で音楽出版社からの楽曲利用許諾をPiascoreが代わりに取得手続きしてくれるというもの。また、各楽譜ファイルへのコピーライト表記の記載も代わりにやってくれます。
代理申請の可能な出版社は国内楽曲だとジャニーズ出版・スタジオジブリの二社と限られていますが、この二社は出版社連絡先をJASRACに問い合わせたりなどかなり面倒なため、大変ありがたいサービスです。
この二社の楽譜を配信したいならPiascoreが断然おすすめです!