この記事はバイオリンを演奏して生計を立てている、とあるバイオリニスト(@violin18media)が自身の経験談を元に作成したものです。
という方にそれぞれ合った本をご紹介します。
Contents
バイオリンの技術的な上達におすすめの本
絶対! うまくなる バイオリン 100のコツ
NHK交響楽団のコンサートマスター、篠崎史紀さんの著書です。楽器の名称といった基礎的なことから、練習のやり方、応用、バイオリンを弾く上で起きやすい疑問などがわかりやすく解説されています。幅広く網羅されており、バイオリンのことを知るための本としては一番おすすめできます。もしまだ読んだことがなければ、まずは一番最初に手にとることをおすすめします。
本当に役立つ!ヴァイオリン練習法74 12人の指導者が実践する最強のトレーニング
こちらは12人の先生方が集結して書いた、バイオリンの練習方法を74つにまとめた本です。様々な練習方法が書かれており、挿絵もあるためわかりやすいです。
ただデメリットとしては、12人の先生方が書いてらっしゃるため、
といった方法も中には出てくると思います。
それは、その先生が間違っているというわけではなく、単純に自分には合わない(相性が合わない)ということなのです。バイオリンには様々なアプローチ方法があるからです。自分に合った方法を取捨選択しながら読み進めることが大切です。
先ほど紹介した「絶対! うまくなる バイオリン 100のコツ」をまだ読んでいらっしゃらない方は先にそちらを読んでから、こちらの「ヴァイオリン練習法74」で知識を付け足す読み方が良いです。
メニューイン/ヴァイオリン奏法
こちらはユーディ・メニューインさんという、バイオリニストや音大生なら必ず知っている巨匠の著書です。メニューイン自ら語る演奏法が全て記載されており、とても有意義な本です。
ただ、1976年に発売された和訳された本ということもあり、少し言葉が古い印象を受けてそこまで読みやすい本ではありません。また初心者の人が読むには少し専門用語が多いため、絶対に上達したい!と思う、中〜上級者の方向けの本です。
バイオリンの表現面で上達におすすめの本
斎藤秀雄 講義録
正直、世の中に存在するバイオリン本の多くは技術に関する本ばかりで、表現面に関して詳しく書かれている本はあまりありません。
しかしこちらの「斎藤秀雄講義録」は日本の巨匠指揮者兼チェリストである斎藤秀雄さんの講義を記録した本であり、実際に斎藤先生のレッスンを聴講している様なリアリティのある書籍です。文章もとても読みやすく、自分がそのレッスンの聴講席に座っている様な感覚になりどんどん読み進めてしまいます。
表現方法を具体的に言葉にするのはとても難しいことですので、それが実現した貴重な書籍です。
実際に私もこの本を読んでから、楽譜の読み方、音楽との向き合い方に新たな観点を見出すことができました。「そういうことを考えるんだ!」という驚きの発見もあり、表現の幅も広がりました。
プロになる人、音大生でまだ読んでいない方は絶対に読んだ方が良い一冊です。
バイオリン上達におすすめの本まとめ
今回は何冊も読んできた中からおすすめの本を4冊に厳選しました。
教本のおすすめはこちらをご覧ください。